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手のひらに、時の重なり。
— LAST Drip Designs 創業ストーリー
1. 革との出会い、ブランドの原点
「使い込むことで美しさが増すものに惹かれていました。中でも、革という素材には“時間が刻まれる”魅力があると感じたんです。」
池田 宜弘(イケダ タカヒロ / Takahiro Ikeda)
1985年2月12日生まれ。中学生の頃からミシンを使ってものづくりをする時間が好きだった。服飾専門学校でパターンメイクと縫製技術を学び、卒業後はアパレルメーカーの企画職や鞄雑貨の販売職を経て、2010年よりレザーブランドのプロダクトデザイナーとして活動。その経験を通じて革の魅力に触れ、「自らの手でデザインし、届けたい」という想いが芽生えていきました。
その想いを形にし、2020年、LAST Drip Designs が誕生します。
2. “LAST Drip” に込めた意味
「LAST Drip」とは、“最後の一滴”という意味。日々の暮らしの中にある美しさや尊さを見逃さず、形として残していくことを信条としています。
モノの向こうにある時間や記憶ごと、丁寧にすくい取っていきたい。
3. 非量産へのこだわりと受注生産の決意
創業当初から「その人のために仕立てる」ことを大切にし、受注生産(Make-to-Order)スタイルを採用。一点ずつ心を込めて制作することで、効率よりも深い価値を届けています。
「誰が、どんな想いで使うのか」を想像しながら作る。それがLAST Drip Designsの本質です。
4. Non-Foundation Leather の開発と革への信念
ブランドの象徴である Non-Foundation Leather は、動物の皮を植物タンニンで鞣し、仕上げを施さず自然の風合いを活かし生産された国産の無染色無垢の本ヌメ革で、LAST Drip Designs 独自の素材です。
使う人の時間や暮らしが革に映し出されていくことを前提とし、「時間が重なっていく革製品」というコンセプトの軸を支えています。
5. 変わらないもの、そしてこれから
現在も福岡県北九州市のアトリエで、一つひとつの作品が丁寧に生み出されています。
Non-Foundation Leather は、手に取って使われてこそその魅力が伝わる革。SNS時代であっても口コミでその魅力が広がっており、「ひとりのための最後の一滴」という原点を忘れることなく、想いを込めた制作を続けています。
そしてその想いは、ブランドの理念として掲げている「FOR U」「always be with you — いつもあなたのそばに」という言葉に集約されています。
この理念は、LAST Drip Designsが届けたい“時間を超えて寄り添う革製品”という願いを象徴しています。

理念を表現した制作風景:FOR U / always be with you
タイムライン(概要)
年 | 出来事 |
---|---|
2010年 | 革製品制作を学び始める |
2020年 | LAST Drip Designs ブランド設立 |
2021年 | Non-Foundation Leather リリース |
2022年 | 法人化(株式会社ラストドリップデザインズ) |
2022年 | 公式ブランドサイト公開 |
2023年 | 公式通販サイト開設 |