LAST Drip Designs LABORATORY|革研究室(株式会社ラストドリップデザインズ)

ABOUT us

LAST Drip Designs Co., Ltd.

株式会社ラストドリップデザインズについて

当社は、福岡県北九州市を拠点に、本ヌメ革(植物タンニンなめし革)を主軸とした革製品の企画・製造・販売を行う企業です。 自社レザーブランド「LAST Drip Designs」を運営し、受注生産を基軸に、素材特性と工程を前提としたものづくりを続けています。

受注生産 本ヌメ革 長期使用設計 小規模体制 透明性

 

THIS PAGE / OVERVIEW

  • 何を事業として行い、なぜ受注生産を採用しているか
  • 素材(本ヌメ革)に対する基準と、品質の考え方
  • 「LAST Drip Designs」という名称と、二つの印(ブランド/LAB)の意味
  • 小規模体制でも責任主体を明確にし、情報を整える理由
 

 
section 01

事業として何をしているか

“何をやっている会社か”を、工程の言葉で整理します。

当社の事業は、革鞄・革財布・革小物を中心とした革製品の企画・製造・販売です。 販売は主にオンラインを基軸とし、在庫販売を前提とせず、注文確定後に製作する受注生産方式を採用しています。

“ものづくり”を説明する時は、言葉を飾るより、工程を隠さない。

業務範囲

  • 企画(用途設計・仕様設計)
  • 製作(裁断・縫製・仕上げ)
  • 検品(出荷前の状態確認)
  • 販売(公式ストア/各オンラインモール)

基本方針

受注生産は「納期の説明」のためではなく、素材管理と品質の再現性を守るための運営方針です。 製品在庫ではなく材料で管理する比重を高め、保管・裁断・製作・検品までの流れを一元化し運営しています。

premise

小規模体制

工程管理の責任が持てる範囲でのみ受注し、品質の一貫性を優先します。

focus

素材を主語にする

革は個体差のある素材。設計と検品を「素材の性質」から組み立てます。

policy

情報を整える

売り込みよりも、基準と事実を整え、判断材料として提示します。

 

 
section 02

なぜ受注生産を採用しているか

“便利さ”より、“再現性”を選ぶための運用です。

当社が受注生産方式を採用している理由は、過剰在庫を持たないためだけではありません。 素材の鮮度、また個体差と工程のばらつきを前提に、設計と改善を繰り返すために、最も整合する方式だと判断しています。

受注生産は、“待たせる仕組み”ではなく、“整える仕組み”です。

 

※ 生産量には限りがあります。少人数体制であることを前提に、無理な受注を避け、 工程管理の責任が持てる範囲で運営しています。

受注生産は“特別感”のためではない。
素材と工程を、同じ基準で扱い続けるための運用である。
 

 
section 03

素材に対する基準

素材の性質を前提に、設計と検品の基準へ落とし込みます。

当社は、本ヌメ革(植物タンニンなめし革)を主素材として採用しています。 これは「人気があるから」ではなく、素材の性質が、長期使用を前提とした設計と相性が良いと判断しているためです。

本ヌメ革は、使用とともに色艶が深まり、経年変化が現れる素材です。 傷・色ムラ・繊維密度などの個体差が出やすい特性も持ちます。 当社はこの点を「欠点」として均一化するのではなく、素材特性として理解した上で、構造設計と検品基準に落とし込みます。

当社の素材方針

  • 過度な表面加工を避け、素材の表情を活かすことを前提に設計する
  • 個体差を許容するのではなく、個体差が出ても成立する構造にする
  • 素材本来の個性を失わないよう、レシピ改善を行うものとする

素材に焦点を当てる理由

素材に焦点を当てることは、製品寿命を延ばす設計へとつながり、結果として持続可能なものづくりにも直結すると考えています。 素材は単なる原材料ではなく、製品の本質を決定づける要素です。 だからこそ当社は、素材に対して一貫した基準と姿勢を持ち続けています。

 

 

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section 04

「LAST Drip Designs」という名前の由来

“最後の一滴”は、設計の最終局面で現れる個性です。

「ラストドリップ」は、抽出の最後に落ちる一滴を意味します。 当社が設計で重視しているのは、目に見える装飾や派手さではなく、 作品ごとに突き詰めた先に現れる“まとまり”や“癖”のようなものです。

使いはじめの印象よりも、日々の所作の中で静かに残る印象。 そこに製品の個性が宿ると考えています。 当社にとっての「最後の一滴」とは、設計と仕上げの最終局面に現れる、その個性のことです。

目立つために作るのではない。
時間の中で、残っていく“手触り”を整える。

 

 
section 05

印について

二つの印を、役割として分けて扱います。

BRANDの印

人と道具の関係を表します。
持つ人と、持たれるもの。日々の所作の中で馴染み、静かに“癖”が宿っていく関係です。

LABORATORYの印

選び、使い、そして託す——その循環を、構造として象っています。
道具は一人の時間に留まらず、次の誰かへ渡り、時間の中で意味を変えていく。 私たちはその前提に立って、素材と設計を見つめ直します。

輪繋ぎからの着想

印は、和紋の「輪繋ぎ」から着想を得ています。輪を重ねることで、縁を繋ぐ。その意味に、私たちの姿勢を重ねました。

丸みを帯びた輪郭は、水の波紋を思わせるかたちです。ひとつの選択が、静かに広がり続けますように。

道具が“使われて初めて意味を持つ”のと同じように、印もまた、主張ではなく、積み重ねの先で理解されるよう願いを込めました。

 

 
section 06

創業時から変わらない考え

平均点ではなく、“特定の誰か”に成立する設計を積み重ねる。

当社が目指しているのは、単に「商品」をつくることではありません。 日常の中で寄り添い、長く使われることを前提にした“道具としての作品”を届けることです。

わたしのほしい=だれかのほしい

「わたしのほしい」が、どこかの誰かの「ほしい」でもある。 不特定多数に向けて平均点を狙うのではなく、特定の誰かにとって意味を持つ設計を積み重ねる。 この姿勢は、創業当初から変わっていません。

 

 
section 07

小規模体制と透明性

責任の所在を曖昧にしないために、規模を言い訳にしない。

当社は少人数体制で運営しています。企画・設計・製作・検品を一貫して管理し、改善点があれば次回製作から反映することを基本としています。 生産量には限りがありますが、その分、工程管理の責任を手放さない体制を維持します。

情報開示の考え方

素材の特性や製作工程については、必要な範囲を丁寧に開示し、透明性のある情報発信を通じて信頼関係の構築に努めています。 売り込みよりも、基準と事実を整えて提示することを優先します。

 

革鞄を抱える人物の写真

— image / FOR U —

 
section 08

代表より

“好き”を、基準に落として運用する。

私がこのブランドを立ち上げた当初、いちばん強く意識していたのは、 「好きなモノに触れて、囲まれて、1日1日を大切に過ごしたい」という感覚でした。

目に見える派手さではなく、触れたときの感触や、使い込むことで育っていく表情。 そういった“素材が持つ個性”に惹かれ、素材から設計を組み立てるやり方を続けてきました。

企業として運営する今も、その基準は変わっていません。 作る側の都合ではなく、使う側の時間に耐えられる設計と品質であること。 そのために必要な工程と基準を、これからも整え続けます。

株式会社ラストドリップデザインズ
代表取締役 池田 宜弘

 

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