素材への想い
LAST Drip Designsでは、素材を製品の装飾ではなく、設計の起点と捉えています。
天然素材の個体差を「欠点」として均一化するのではなく、理解した上で設計と検品基準に落とし込む。
ここでは、当社の素材方針を整理して記載します。
革という天然素材は均一ではありません。繊維の密度、油分量、表情の違い。
それらを個性として受け止め、活かすことが、長く使われる道具づくりにつながると私たちは考えています。
素材選定における前提
- 植物タンニン鞣し革(牛・豚・鹿・馬など)を中心に採用
- 個体差(傷・色ムラ・繊維密度)を前提に、設計と検品基準を組む
- 金具・副資材も含め、素材選定を一元管理する
使用する革素材は、食肉利用や地域資源管理の過程で生まれる副産物を活用した天然素材です。
素材を無駄にせず価値へと昇華させることも、事業者としての責任の一つだと考えています。
革だけでなく、金具や副資材も含めて素材選定を一元管理し、品質とコストの両立を図る体制を整えています。
素材の選択は、耐久性にも価格にも直結する重要な判断です。
Non-Foundation Leather NO DYE / NO COATING
私たちの素材思想を最も象徴するのが、「Non-Foundation Leather」です。
無染色・無垢の本ヌメ革。化学的な着色を行わず、革が持つ本来の表情や個体差をそのまま受け止める素材です。
それは、素材と誠実に向き合うという選択でもあります。
シワや血筋、トラと呼ばれる模様は、生きていた証です。
それらを隠すのではなく活かすことで、ひとつとして同じもののない革製品が生まれます。
この素材を採用する理由
- 経年変化(色艶の深まり)が自然に現れる
- 表情の差を前提に、設計の説得力が立つ
- 「素材の情報」を失わずに使い込める
使い始めは素朴でも、時間とともに艶が深まり、飴色へと変化していきます。
素材は完成品ではなく、時間とともに完成へ向かう存在。Non-Foundation Leatherは、その思想を体現する代表素材です。
Craft Leather Sketch BRIDLE INSPIRED
Non-Foundation Leatherが“ありのまま”を尊重する素材であるならば、Craft Leather Sketchは、私たちの視点を加えた素材表現です。
ブライドルレザーに着想を得ながら、自社の思想のもとで設計した革素材。私たちらしい革づくりができないかという問いから生まれました。
設計の考え方
- 鞣し工程は専門技術と連携し、当社の基準で設計・仕上げを行う
- 染色加工を施す場合でも、薬品使用は必要最小限に抑える
- 用途と設計意図に応じて、素材を選定する
環境負荷の観点から自社で鞣し工程を行うことは現実的ではありません。だからこそ専門技術と連携しながら、私たちの基準で設計と仕上げを行っています。
必要とされるものを、必要な分だけ。Craft Leather Sketchもまた、受注生産という体制の中で生まれた素材です。
素材と手仕事 CRAFT & CONTROL
素材が良くても、仕立てが雑では意味がありません。
裁断・縫製・コバ磨きに至るまで、すべての工程を人の手で行う理由は、素材の状態を直接確認しながら仕立てるためです。
手仕事で担保すること
- 個体差を見極め、無理をさせない裁断
- 革の状態に合わせた縫製と仕上げ
- 検品での状態確認(違和感の早期発見)
個体差を理解し、無理をさせず、活かす。それが天然素材を扱うための基本姿勢だと考えています。
素材と手仕事は分けられるものではなく、常に一体であるべきものです。

Non-Foundation Leather 製品一覧は
公式通販サイト|Non-Foundation Leather
にてご覧いただけます。
Craft Bridle Leather 製品も同様に、
公式通販サイト|Bridle Leather Sketch
にてご案内しています。
素材と時間を尊重するクラフトレザーブランド