コードバンの種類とそれぞれの特徴やメンテナンス方法まとめ
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ホースレザーの中でも希少価値が高く高級品とされているコードバンは、その仕上がりの美しさから「革のダイヤモンド」とも呼ばれています。この記事では、そんなコードバンの種類やそれぞれの特徴、長く使うための手入れ方法をご紹介します。興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
この記事を読むための時間:3分
コードバンとは?
コードバンとは、馬のお尻部分から採れる革を使った希少な素材です。硬くてハリがある質感が特徴で、牛革のおよそ3倍もの硬度を誇ると言われています。たくさんの種類がある革の中でも、トップクラスの質感であると評されており、豊かな光沢と独特の高級感で、多くの人を魅了しています。
牛革が食用牛の副産物として多く採れるのに対し、馬は食用としてはそれほど多く浸透していないため、ホースレザーの流通量は少なめです。その中でもコードバンは、採取できる面積が1枚につき50センチ×30センチほどと、希少な部分であるため、「革のダイヤモンド」や「キングオブレザー」と呼ばれ、人々の注目を集めています。
コードバンの種類とそれぞれの特徴
ここでは、コードバンの種類とそれぞれの特徴をご紹介します。
オイルコードバン
コードバンの中でも最もたくさん流通しているのが、オイルコードバンです。オイルコードバンは、加工の過程において内部にまでオイルをしっかりと浸透させることで、折り曲げに対する耐久性を高めています。それにより、革靴の甲の部分や、小物の折り曲げる箇所、時計のベルト部分などが割れるのを防がことができるため、長く愛用することができるのです。
コードバンは、革の表面をガラスや鉱物などとすり合わせることでツヤを出す、グレージングと呼ばれる仕上げを施しています。グレージングが施されているオイルコードバンは、経年変化の中でこれ以上ツヤが出ることはないため、新品の状態をいかに長く保つかがポイントになります。
反対にグレージングが施されていないオイルコードバンの製品は、販売されているときにはマットな質感であるため、使用しているうちにツヤが表れます。使い込みながら育て、表情の変化を楽しみたい方は、グレージング仕上げでないものがおすすめです。
顔料仕上げコードバン
顔料とは人工的に作られた色材を指します。コードバン製品における顔料仕上げとは、定着剤を使用して、顔料をコードバンの表面に乗せることで、色付けを行う製法です。
顔料仕上げコードバンは、オイルコードバンよりも耐久性が高く丈夫であるため、こまめな手入れが苦手な方にもおすすめの素材です。その頑丈さから、ランドセルの素材としても使用されているほどで、水を吸い込んで劣化してしまうこともありません。
コードバンの手入れ方法
コードバンの普段の手入れは、ホコリや汚れを拭き取るだけでも十分です。柔らかいコットン素材の布やメガネ拭きのようなクロスで、優しく拭きあげましょう。
コードバンを使用した製品は、使っているうちに手の油が徐々に染み込んで馴染んでいくため、頻繁にクリームやワックスを使ってケアする必要はありません。表面のかさつきを感じたときには、ひびが入ってしまう前にお手入れをしましょう。普通の革用クリームを使うと、独特のツヤ感が失われてしまう可能性があるため、専用のものを使用してください。変色や劣化を防ぐためにも、初めのうちは少量ずつから試すことをおすすめします。
コードバンを取り扱うときの注意点
顔料仕上げのコードバンは、耐久性や耐水性に優れており、こまめにケアして丁寧に扱っている限り、特に激しく劣化することはないでしょう。それに対してオイルコードバンは、堅牢性が高い割にキメが細かいため、表面部分が大変傷つきやすく、水気にも弱いという特徴があります。
毎日使うことで付いてしまう傷や日焼けは、自分が育てたオリジナルの証として、ますます愛着が湧くものですが、水気を含んでしまったことによるダメージは少し違います。
コードバンは、コードバン製の財布をズボンのポケットに入れると、汗が付着してしまい劣化や変色の原因になってしまうほど、デリケートな素材です。また防水スプレーを使用すると、コードバンならではのツヤや風合いを損なってしまうため、水気に触れさせないようとにかく気を付けるしかありません。
まとめ
いかがでしたか。コードバンの種類やそれぞれの特徴、手入れの方法をご紹介しました。数ある革素材の中でも最高級品として扱われているコードバンは、その質の高さと希少性から、多くの人に憧れられています。コードバンの魅力が気になった方は、ぜひ一度手にとって、その質感を確認してみてくださいね。
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掲載元
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