ヌメ革のお手入れ方法|特徴に合わせたケアと保管を
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「素敵なヌメ革アイテムを購入したものの、お手入れ方法がわからない」と悩んでいませんか?革製品はクリーナーやクリームを使ってケアするのが一般的ですが、革の種類や特徴によって適切なお手入れ方法も異なります。この記事では「ヌメ革」の特徴に合わせたお手入れ方法について紹介していきます。汚れが強い時の対処方法や保管方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むための時間:3分
ヌメ革の特徴
ヌメ革製品を使っていくうえで押さえておきたい特徴は、以下の4つです。
- 傷つきやすい
- 水や油を吸いやすい
- 日焼けしやすい
- 比較的乾燥しやすい
ヌメ革は表面の仕上げ加工を施さないため、革そのものの風合いが表現されます。一方で、保護されていないため傷つきやすく、水や油を吸いやすいという特徴もあり、その特徴がヌメ革の「エイジング(経年変化)を楽しめる」という魅力にも繋がっています。扱いには多少注意が必要ですが、今回ご案内するような豆知識を覚えておくとで安心してヌメ革と向き合うことができるようになります。
また、ヌメ革のなめし加工に使われている「タンニン」は酸化すると色が変わる性質をもっている(飴色に育つと言われる所以)ため、日に当てると日焼けしたように色が変化します。新品の状態のヌメ革の質感はどちらかというと乾燥しており硬めです。
ヌメ革のお手入れ方法
ヌメ革の特徴を押さえたところで、お手入れ方法を見ていきましょう。
日常的なケア:ブラッシング
ヌメ革製品を使ったあとは、必ずブラッシングをする習慣をつけることをおすすめします。革のブラッシングには、表面についたゴミや汚れを落とすだけでなく、革表面(銀面)を整えて細かい傷を目立たなくするはたらきもあります。
購入直後のお手入れ:日光浴
ヌメ革のなめしに使用されるタンニンは酸化すると変色する(飴色に育つ)ため、日光浴させると日焼けしたように色が濃くなるという特徴があります。革製品を購入したらすぐに日光浴をさせると、全体の色が濃くなり、その後のエイジングによる色ムラや傷を目立ちにくくする効果が期待できます。
※クロームなめしの革はタンニンなめし革と違って日光浴をさせても経年変化せず、逆に革に含まれている油分が抜けてしまったり乾燥の原因となり革の劣化に繋がるので日光浴しないようご注意ください。
強い直射日光は避け、一部だけが影にならないように注意し前後面を均等に日光にあてながら日差しの入る風通しの良い部屋に1ヶ月ほど置いて日光浴させてみましょう。お部屋の中は目に見えないだけでホコリが舞っているものですから、定期的にブラッシングなどのケアをして革表面が綺麗な状態を保つよう心掛けましょう。
スペシャルケア:クリームなどで保湿・保護
月に1度か2度、ヌメ革の乾燥が気になったタイミングで、革用クリームなどを使ったスペシャルケアをするのもおすすめです。ヌメ革は乾燥がひどくなるとガサガサした手触りになり、表面にヒビ割れができることもあります。
クリームを使うときは、まずブラッシングをした後に、目立たない場所で試してシミになるなどの問題がなければ、綺麗な布で少しずつ塗り込んでいきましょう。塗りすぎるとシミになったり、ツヤが失われたりする場合があるので、少しずつ塗るのがポイントです。
ラストドリップデザインズの無染色ヌメ革には植物性油脂で作られた「ラナパー」をオススメしています。固形タイプは革初心者の方にも扱いやすく、オイルタイプと比べて革への油分の浸透が遅いのでクリームを塗り過ぎた場合には拭き取ることで油分量を調整しやすく臭いも強くないので革本来のタンニン香を損なうことがありません。
動物性油脂を使用する「ミンクオイル」などは油分が強い分、高い保湿力があり牛革に対しても同じ動物性ということで相性は良いものの、油分の浸透も早く塗り過ぎると拭き取りがし辛く、結果革の風合を損ねたり柔らかくしてしまう原因となります。
革初心者の方は「固形クリーム」から入って革ケアの技術が身についてきたから徐々に好みのケアアイテムを買い揃えていくことをオススメします。
こんな時はどうする?
続いて、ヌメ革に特別なお手入れが必要な状況での対処方法を紹介します。
汚れが強い時:クリーナーや消しゴムを使用
汚れが強いときや、外で使用して汚れているであろうと思われるときは、革用クリーナーで表面を拭き取ります。革用クリーナーはヌメ革アイテムを長く愛用したい方には必需品とも言えるアイテムです。
クリーナーで汚れが落ちない場合は、革用の汚れ落とし消しゴムや革用のソープ(界面活性剤)を準備するのもおすすめ。家にあるアルコールや中性洗剤などを使って自己流のお手入れをするのは、ヌメ革の表面を傷つけるリスクが大きいのでおすすめできません。
水に濡れた時:すぐに拭き取る
水や油を吸いやすいヌメ革は、液体で濡れたらすぐに拭き取ることが大切です。拭き取るのが遅くなってシミができてしまった場合は、全体を固く絞った濡れタオルで濡らしてシミ部分を周囲になじませ、乾く前にクリームを塗ると目立たなくなるでしょう。シミだけでなくカビの原因にもなるので、予め防水スプレーをかけておくなど対策しておくことをおすすめします。
経年変化とともにキズや汚れが馴染むのを待つも1つの対応策
ヌメ革は表面加工をしていない分、クリーナーや消しゴムで十分にケアしたつもりでも元の状態に戻すということはできません。そのため、その状態から改めて革ケアを継続して経年変化とともにキズや汚れが革に馴染むのを楽しむのもヌメ革と向き合う上で大切な1つの心掛けです。
ヌメ革の保管方法
ヌメ革を保管する際は、しまう前にまずブラッシングで汚れやほこりを落とすことが大切。表面に汚れが残っていると、色ムラやカビの原因になります。また革の大敵はカビなので、湿度の高い場所や高温になる場所は避け、風通しの良い直射日光の当たらない場所に、不織布のカバーなどをかけて保管するのがおすすめです。
直射日光や乾燥はひび割れの原因になります。定期的に革の状態を確認し、ブラッシングやクリームでお手入れしましょう。
ヌメ革は正しい方法でお手入れしよう
ヌメ革のお手入れ方法を紹介しました。普段はブラッシングで汚れを放置しないようにし、定期的に乾燥予防でクリームを塗り、汚れがひどい時はクリーナーで掃除しましょう。購入直後は日光浴をさせるのもおすすめです。この記事を参考にヌメ革の特徴・性質についてよく知ることで、ヌメ革の美しいエイジング(経年変化)を楽しむ1つのきっかけになって頂ければ幸いです。
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掲載元
LAST Drip Designs co.,Ltd