ヌメ革の正しい日光浴の方法|注意点は?
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「ヌメ革製品を購入したら日光浴をさせよう」と聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、ただ日に当たる場所に置くだけでは、失敗して色ムラやひび割れがおこる可能性もあります。この記事では、ヌメ革の正しい日光浴の方法と注意点を紹介していきます。正しい方法で日光浴をさせたい方や、失敗したくない方はぜひ参考にしてください。
この記事を読むための時間:3分
ヌメ革の日光浴の方法
ヌメ革は購入後に日光浴をさせることで、日焼けしたように色が変化します。そもそもヌメ革は使っていくうちにエイジング(経年変化)で色が変化していくのですが、購入後の日光浴で全体の色をムラなく変化させておくことにより、その後の色変化を綺麗に進めやすくなる効果が期待できます。
また日光浴をすると革の表面に保護層ができるため、傷や汚れが付きにくくなるとも言われているんです。そんな日光浴の方法を3ステップで見ていきましょう。
①ブラッシング
ヌメ革の表面にホコリや汚れがあると、その部分だけ日焼けせず色ムラができてしまうため、はじめに必ずブラッシングしましょう。ブラッシングは馬毛ブラシなど革用のブラシを使い、革の表面の汚れを優しく払い落としていきます。余裕があれば「ペネトレイトブラシ」を使って細かな汚れまで落としましょう。
日光浴は約1ヶ月間置いておくので、その間もほこりがたまらないように頻繁にブラシをかけるようにすることをおすすめします。
②クリームを塗る
続いて乾燥防止のためにレザークリームを塗ります。柔らかい布で全体に少量ずつ塗り、最後は綺麗な布で乾拭きして、表面の余分なクリームを拭き取りましょう。クリームが残っていると色ムラや油シミの原因になるので注意します。日光浴中も乾燥が気になったらレザークリームを塗ってケアしましょう。
③日光に当てる
ついに準備が終わり、日光浴です。直射日光は乾燥による日焼けのしすぎや乾燥を招くので、優しく日差しが差し込む場所に置きましょう。風通しが良く高温多湿にならない場所を選ぶのがポイントです。
また、一部に影ができると色ムラになるため全体に光が当たるようにします。立体的なアイテムは時間を決めて少しずつ向きを変え、全体が均一に日に当たるようにしてください。1ヶ月ほど、毎日様子を見ながら日光浴を続けます。日光浴が終わったらク再度クリームでケアしてから使い始めましょう。
ヌメ革の日光浴の注意点
続いて日光浴で失敗しないための注意点を3点紹介します。
ヌメ革は日光の影響を受けやすい
ヌメ革は表面に仕上げ加工が施されていないため、他の革に比べて日光の影響を受けやすいです。強い日差しが当たる場所に数時間放置するだけでも色が変化します。一度色ムラができるとあとで全体の色を合わせるのは難しいので、慎重に手間暇をかけながら日光浴を進めていきましょう。
日焼けしたら色は戻らない
ヌメ革は日光浴で色が変化すると元には戻りません。通常、ヌメ革(牛革)のエイジングは明るいベージュからはじまり、少しずつ茶色がかって色が濃くなっていき、最後は濃い飴色になります。その過程をじっくり楽しみたい、または途中の明るめの色で使いたいのに、日焼けしずぎて濃くなってしまうと明るい色に戻すことができないのです。日焼けのさせずぎに注意しながら好みの色を目指しましょう。
日焼け(経年変化)を遅らせたいときには
日焼けを遅らせる・色の変化を抑える方法の1つとして、バッグの中で専用の保存袋を作って持ち歩く方法があります。日焼けの予防から、汚れやホコリの付着を防ぐことに繋がり経年変化を遅らせることができます。保存袋は不織布などの厚手で柔らかい生地がオススメです。バッグの中でモノがぶつかってもアタリやキズがつき辛く美しく保つことができます。
乾燥を避ける
日光浴で注意したいのが過度な乾燥です。乾燥したヌメ革はなめらかな質感が失われ、ゴワゴワとざらついた手触りに。表面に細かいひび割れができることもあります。銀面割れを起こすと修復することができず、更にはその裂傷から革が裂けてしまいますので注意が必要です。適度に保湿ケアしながら上手に育てましょう。
ヌメ革は正しい方法で日光浴させよう
ヌメ革の日光浴の方法を紹介しました。ただ日に当てるだけでなく、強い直射日光を避けながら全体が均一に日焼けするように気を使う必要があります。また表面の汚れや極度の乾燥、日焼けのさせすぎなどに注意しましょう。この記事を参考にしながら日光浴を成功させて、綺麗な色変化を楽しんでくださいね。
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掲載元
LAST Drip Designs co.,Ltd