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感謝の気持ち、祝う気持ち、労いの気持ち…プレゼントはさまざまな気持ちを伝えるのにとてもよい方法です。しかし、実はプレゼントにはふさわしくない品物やマナーが存在します。年上の方へプレゼントを渡すときには失礼のないように気を付けたいものですよね。そこで今回は、プレゼントの渡し方やマナーについて詳しく説明します。

この記事を読むための時間：3分

年上の方へのプレゼントを選ぶ際のポイント

目上の人にプレゼントを選ぶ際は「上から目線」を感じさせる可能性がある品物は避けるべきと考えられています。ただ、受け取る側の捉え方によるところが大きいため、相手が欲しいと思っている場合は贈っても構いません。年上の方へのプレゼントは、相手の趣味や好みに関連するものだと喜ばれやすいものです。

普段の何気ない会話などからさりげなく相手が夢中になっているものや、好きそうなものの情報を集めておくのもおすすめですよ。

年上の方に贈るとマナー違反になるプレゼント

上の方へプレゼントを贈る際に、マナー違反になる品物について解説していきます。

①万年筆やボールペンなどの筆記用具

文房具は「もっと勤勉に」という意味合いがあるため、年上の方へのプレゼントには適さないとされています。一見適しているように思えますが、特に会社の上司へプレゼントを選ぶ際や、退職のお祝いなどでは避けた方がよいでしょう。

②スリッパ

スリッパや靴下など足に身に着けるものは、「踏みつける」という意味があるので失礼にあたります。マットや靴なども同様の意味でタブーとされます。

③下着や靴下

下着や靴下は、衣服の下に身に付けるものなので「相手を下に見る」という意味にとられる場合があります。また、生活に困っている人にあげるものとされていることからも、年上の方へ贈らない方がよいでしょう。

④ハンカチ

ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」と表記します。そこから「手切れ(てぎれ)」を連想させるので失礼にあたります。使ってもらえそうで良いように思うかも知れませんが、注意が必要ですね。

⑤割れ物・刃物

割れ物は「壊れる」、刃物は「縁を切る」を連想させるので、贈り物として失礼にあたります。年上の方へのプレゼントに、湯呑や茶碗などを考えがちですが避けた方がよいでしょう。

⑥現金

プレゼントは相手への気遣いが根底にあるため、贈り物を考える手間を省いたと受け取られる現金は失礼にあたります。生活を助けるような意味合いもあるため、年上の方へのプレゼントには不向きです。

プレゼントを渡す際のマナー

プレゼントを渡す際のマナーについて紹介します。

風呂敷や紙袋から出して渡す

プレゼントを渡す際は、風呂敷や紙袋から出して渡すのがマナーです。風呂敷や紙袋は、汚れを避けるための物なので相手には渡しません。基本的には、折りたたんで持ち帰るようにしましょう。ただ、最近はデザインの素敵なものもあるので、相手の希望によっては渡してよい場合もあります。その際は「恐れ入りますが、処分をお願いしてもよろしいでしょうか」と言葉を添えて渡すようにしましょう。

プレゼントは相手から見て正面になる向きにして渡す

プレゼントは、風呂敷や紙袋から出して、時計回りに90度ずつ2度回して相手に品物の正面を向けて渡すのが正式なマナーです。風呂敷や紙袋から出すときには、自分の方に向けて出し、正面から見てプレゼントに傷や汚れがないか確かめてから渡すようにしましょう。

添える言葉に気を付ける

プレゼントを相手に贈る際に添える言葉は、相手への気遣いが感じられて、前向きな言葉を選びましょう。昔からよく使われてきた「つまらないものですが」という言い回しは、相手への敬意を表すためのものですが、へりくだり過ぎている印象を与える場合があります。「ほんの気持ちですが」「〇〇がお好きと伺いましたので…」などの前向きで柔らかな表現を添えた方が場も和みますね。

年上の方へのプレゼントを渡す際はマナーを大切に

年上の方へプレゼントを渡す際は、品物はもちろんですがマナーも大切です。「品物が連想させる悪い意味なんて気にしなくてもよいのでは？」と思う方もいるかもしれませんが、プレゼントは相手を喜ばせるためのもの。受け取る相手によって、捉え方もさまざまなことを忘れてはいけません。

特に目上の人へプレゼントを贈るときは失礼のないように気を付けたいものですね。年上の方へのプレゼントを渡す際は、プレゼントに込めた気持ちが相手に伝わるように正しいマナーを守って渡しましょう。

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