PVC素材とは?その特徴やメリット・デメリットを解説
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ソファーやベッド、バッグに財布など、生活用品の多くに実はPVC素材が使用されています。近年ではまるで本革ではないかと錯覚するような質感を出せるようになり、その需要は高級ブランドにも及んでいます。活躍の場を広げているPVCですが、何でできているのか、どういった特性があるのかなどをはっきりと理解している方はまだ少ないようです。
そこで今回は
- PVCとは一体何なのか
- 素材のメリット、デメリットはどうなのか
これらの点について解説していきます。
この記事を読むための時間:3分
PVCとは?
PVCとはポリ塩化ビニルの別名であり、塩化ビニルを重合した合成樹脂の1つです。塩化ビニルの紫外線に弱く、脆くなるといった弱点を克服し、下水管や排水管などのインフラ設備を始め、布に塗布してバッグやソファーなど、様々な生活用品に用いられています。その加工性は様々な素材の中でも特に優れているといわれており、5大汎用樹脂として、最も多く利用されている素材でもあります。
PVC素材のメリット・デメリット
では、PVC素材を利用することによるメリットやデメリットを確認していきましょう。
メリット
PVC素材を利用する最大のメリットとして、耐水性や耐候性に優れていることが挙げられます。一定時間太陽光などからの紫外線を浴びてももろくなることがあまりなく、水に強いことから汚れても水拭きなどで手軽に落とすことができ、メンテナンスに手間がかかりません。また、硬質にも軟質にもすることができ、加工がしやすいことも特筆すべき点です。その他にも
- 電気の絶縁性に優れている
- 着色性にも優れ、高いデザイン性にも対応できる
- そのものが安価である
こういった点もメリットであるといえるでしょう。
デメリット
PVC素材のデメリットとしては
- 耐熱性に弱く、65度~80度で軟化する
- 耐衝撃性が低い
こういった点が挙げられます。高熱の中で使用される物の素材としてはあまり向いていないでしょう。また、ゴム製品のような伸縮性も無いことから、衝撃性が高い場面での使用は避けたほうが無難です。
PVCの柔軟性
PVC素材はプラスチックの仲間でありながら、柔軟性があるところに使い勝手の良さがあります。しかし、なぜ元々硬質のPVC素材に柔軟性が出るのでしょうか。それは製造の過程で添加する可塑剤の影響によるものです。可塑剤はPVC素材の他にゴム製品にも添加され、使用する素材を軟化させる効果を生み出します。軟化し、加工がしやすくなったPVC素材は
- 電気コード
- ホース
- 壁紙
- ラップ
こういった製品となり、私達の日常生活を下支えしてくれています。
PVC素材を使用している有名ブランドとは
有名ブランドとの組み合わせに少し違和感がある方もいるのではないでしょうか?実はPVC素材を利用するデザインブランドはかなりあります。
- グッチ
- ディオール
- ヴィトン
- シャネル
- フェンディ
上記のように誰もが知るような著名なブランドをはじめ、多くのメーカーが製品にPVC素材を多用しています。第二次世界大戦中に皮革素材を手に入れることが困難になった際、キャンパス素材をより丈夫にするために使用したことが始まりであるそうです。こういったハイブランドで使用されているPVC素材は高級PVCとも呼ばれており、耐水性や耐久性、軽量性に特に優れているとして、重宝されています。
まとめ
PVC素材は別名ポリ塩化ビニルとも呼ばれ、排水管やクリアケース、おもちゃなどの硬質な製品から、ホースや電気コード、衣類、ソファー、バッグなどの軟質な製品まで、幅広く活用されています。耐水性や耐久性にも優れていることから高級ブランドにも使用されることが多く、もはや私達の生活に欠かすことのできない素材であるといっても過言ではないでしょう。
最近では皮革素材に変わる、SDGsへの貢献度が高い素材として、その注目度は増々高まっています。皆さんも最先端の素材、PVCに注目してみてはいかがでしょうか?
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掲載元
LAST Drip Designs co.,Ltd