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ヌメ革の水シミの落とし方|元通りにできる?

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水シミの落とし方を知りたいヌメ革シューズ

 

大切なヌメ革製品に水シミができてしまって悩んでいませんか?ヌメ革は水分を吸収しやすい性質を持つため、うっかり濡らすとその部分がシミになってしまうことがあります。そこでこの記事では、ヌメ革にできた水シミの落とし方について紹介します。ほとんど元通りになる場合や、かなり目立たなくなる場合もあるので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むための時間:3分

ヌメ革の水シミの原因

ヌメ革は「タンニンなめし」で加工されあと仕上げ加工(フィニッシュ)をせずに仕上げられているため、水分を吸収しやすい性質を持ちます。水シミができる原因は、革が水分を吸うと革に含まれていた油分や汚れが溶けて、乾いた部分との境目まで広がって溜まってしまうから。

 

ジュースやコーヒーといった色のついた水分はもちろんですが、雨や跳ねた水道水などの透明な水でもシミになるのはそのせいです。表面的な汚れではないため、表面を擦っても取れません。

水シミの落とし方

ヌメ革の水シミはできるだけはやく対処することが大切。濡らして水シミができてしまった場合の水シミの落とし方を紹介します。

①水分をふき取る

まだ濡れている場合は、急いで水分を拭き取ります。乾いたタオルでポンポンと水分を染み込ませるようにして拭きましょう。革の表面が傷んだり水シミが広がったりしてしまう可能性があるため、強く擦らないようにしてください。

②全体を水拭きする

続いて全体を水拭きしていきます。「もっと濡らすなんて大丈夫なの?」と思ってしまいますが、ヌメ革の水シミの原因は溶け出して溜まった油分や汚れなので、周囲も同じように濡らすことで溜まった油分や汚れを周囲に流して水シミを目立たなくさせられる可能性があるのです。

 

しかし全体をビチャビチャに濡らすのではなく、濡らして絞ったタオルやウエスを使って水シミの境目をぼかすように少しずつ水拭きしてください。濡らしすぎると全体が変色したり、色ムラができたりする可能性がるので慎重に行いましょう。

③自然乾燥させる

水拭きができたら自然乾燥させていきます。水シミが落とせたか確認したいからといって、ドライヤーや直射日光に当てて乾かすのは厳禁。熱で革の繊維が収縮して変形してしまう可能性や、日焼けで変色する可能性があるので、必ず風通りのよい日陰で自然乾燥させましょう。

④革クリームを塗る

ややしっとりした状態になったら、完全に乾く前に革のお手入れ用クリームを塗ります。油分を与えることで水シミ部分に溜まった油が目立ちにくくなることを狙います。ただヌメ革は水分だけでなく油分も吸い取りやすいので、クリームのつけすぎには注意してください。

放置してしまった水シミの場合

水シミができてからしばらく放置してしまった場合、上記の方法ではシミとなった油分や汚れが定着してしまいうまく落とせない可能性が高まります。しかし根気よく少しずつ上記の方法を試して目立ちにくしていくのがよいでしょう。

 

洗剤やアルコールを使うなどの自己流のシミ抜き方法は、革の表面を傷めるリスクが大きいためおすすめできません。上記の方法で落とせなかった場合は、プロの革メンテナンスのお店に依頼しましょう。

ヌメ革の水シミ対策

カバンや財布など日常生活で使う革製品は、雨や飲み物で濡れるのも珍しくありません。水シミができる前に以下のような対策をしておくことをおすすめします。

革用防水スプレーを使う

ヌメ革の水シミ対策としておすすめなのは防水スプレーを使うこと。水や油をはじいてシミを作りにくくなり、汚れやホコリもつきにくくなります。防水スプレーを使うのに抵抗がある方も多いでしょう。デメリットとしては、レザークリームが入りにくくなったり、色変化が遅くなったりする場合があります。

 

また革特有の匂いや質感が軽減したと感じる方もいるかもしれません。しかし革自体を変色させたり傷めたりする成分ではないため、メリットと比べて検討してみてください。

レザーオイルを塗る

革メンテナンス用のオイルを塗るという方法も、オイルが水を弾くので水シミ対策の効果が期待できます。使用するのは革用のオイル。ブラシで表面のほこりを落とした後、布やスポンジで少量ずつオイルを薄く塗布していきます。少し置いてなじませたあと、乾拭きすると完成です。

 

ただし、ヌメ革にオイルを塗るのは初心者にはやや難しく、量を間違えると油シミになったりサビの原因になったりします。不要な革や目立たない部分で練習してから挑戦しましょう。

ヌメ革の水シミの落とし方を試してみよう

ヌメ革の水シミの落とし方を紹介しました。意外にも、水シミを落とす方法には、全体を濡らすのが有効場合があります。大切なヌメ革アイテムに水シミができてしまった時は、濡らしすぎるとシミが大きくなるため少量ずつ濡らすこと、ドライヤーで乾かさないこと、長時間放置しないことなどの注意点も押さえながらシミ抜きを試してみてください。

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掲載元

LAST Drip Designs co.,Ltd

この記事を書いた人

Written by LDDs writer X

ラストドリップデザインズの作品・世界観を客観的な視点で紹介したり、オススメ情報や豆知識など幅広くライティングしています。LAST Drip DesignsのライターXです。記事を読んで頂きありがとうございました!

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