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ヌメ革の色変化|エイジングでどんな色になっていくの?

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ヌメ革製品を購入し、エイジング(経年変化)による色変化を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。エイジングを楽しめることはヌメ革の最大の特徴とも言えます。そこでこの記事では、ヌメ革のエイジングによる色変化について紹介していきます。お手持ちのヌメ革がどんな色になっていくのか知りたい方はぜひチェックしてください。またヌメ革の色を調整したい方のために、「ヌメ革をはやく色変化させる方法」と「できるだけ色変化させない方法」も紹介します。

この記事を読むための時間:3分

ヌメ革の色の変化

まずはヌメ革の色がどのように変化するのか紹介していきます。

ベージュから濃い飴色へ

ヌメ革とは「タンニンなめし」で処理し、表面仕上げ加工や染色を施していない革のこと。牛の原皮を使用しているものが多いため、はじめは「エイシェントイエロー」と呼ばれる明るいベージュ色です。使用していくとなめしで使用したタンニンが空気に触れて酸化していくため、ヌメ革は茶色がかって色が濃くなっていき、美しい飴色になります。

 

また、定義が曖昧になるものの染色を施したヌメ革製品もあるため、実際にはさまざまな色の製品があるでしょう。どの色も茶色がかって色が濃くなっていき、最後は濃い飴色へと変化します。例えば緑色のヌメ革は、カーキを経て茶色に。赤色のヌメ革は赤茶色を経て濃い飴色になります。

変化しないヌメ革もある

ヌメ革製品のなかには、時間が経って使い込んでいても色があまり変化しないものもあります。そのような商品の場合、以下に該当する製品である可能性が高いです。色変化を楽しみたい場合は、以下のような製品でないことを確かめて購入することをおすすめします。

 

  • 色止め加工が施されている
  • タンニン以外のなめし剤を混ぜた「コンビタンニンなめし」で処理されている
  • 「クロームなめし」で処理されている
  • 表面に塗料(顔料)が塗られている
  • タンニンなめしではなく化学処理でヌメ革風に作られている

ヌメ革をはやく色変化させる方法

ヌメ革をはやく色変化させたいなら、一番簡単なのは「たくさん使うこと」ですが、もっとはやく飴色にしたい場合は以下の方法を試してみましょう。

防水スプレーをかけない

防水スプレーをかけると表面が保護されてしまうため、酸化しにくくなり色変化が遅くなります。ヌメ革は水に弱いので、防水スプレーをかけて使用する方も多いですが、色変化をはやくさせたいのであればかけない方が良いでしょう

日光浴

ヌメ革を綺麗にエイジングさせる方法としてポピュラーなのが日光浴です。ヌメ革製品を購入するとまず日光浴をさせて全体を日焼けさせることで、使う前にある程度色が濃い状態になります。色が速く変わるだけでなく、その後のエイジングによる色ムラが目立ちにくくなる効果が期待できるでしょう。ただし強い日光は日焼けのしすぎや乾燥によるひび割れなどを招くので、直射日光は避けて、日差しの入る風通しの良い部屋に置いておくのがポイントです。一部だけ影になると色ムラになるので、全体に日が差すように1ヶ月ほど置きましょう。

できるだけ色変化させない方法は?

続いて、ヌメ革を最初の頃の明るいベージュに近い色で使っていきたい方のために、できるだけ色変化させない方法を紹介していきます。

日光や照明、水に濡れるのを避ける

ヌメ革の色が影響を受けるのは、日光をはじめとする紫外線や、水・油などの液体です。直射日光に当たっていなくても、日差しの入る部屋に置いておくだけで日焼けしていきます。LEDライトは問題ありませんが、紫外線の含む照明でも色変化を引き起こすので、部屋に放置するのは避けましょう。水・油などの液体は吸収してシミになってしまうので、防水スプレーをかけておくのがおすすめです。

 

専用の保管袋を用意する

お出かけする時には専用の保管袋を用意して鞄の中入れておくと汚れやキズから守ってくれるだけでなく日焼け対策の1つとなります。ポリエステルなどの化学繊維は繊維質が強くヌメ革の表面(銀面)をこすってアタリをつけてしまう場合があるので避けましょう。綿などの柔らかい天然繊維のもの、もしくは少し厚手の不織布などで用意するのがオススメです。鞄の中でモノ同士がぶつかってしまっても緩衝材の役目も担い革の表面をキレイに保つことができます。

 

丁寧に使う

はやく色変化させるためにできる一番簡単な方法は「たくさん使うこと」。鞄のなかで擦れたり傷ついたり、手でたくさん触って皮脂が染み込んだりすることでエイジングが進み、色も変化していきます。つまり反対に、つけないように丁寧に扱い、できるだけ触らないようにすると色変化を抑えられるでしょう。

ヌメ革の色の変化を楽しもう

ヌメ革の色変化について紹介しました。明るい「エイシェントイエロー」から少しずつ色が濃くなって、最後は味わい深く濃い飴色になるという色変化が、ヌメ革の特徴であり魅力です。日光浴や使い方、防水スプレーなどによって好みの色に調整しつつも、ヌメ革の色が変わっていくのをぜひ楽しんでくださいね。

 

ヌメ色のままずっと使いたい・・・という場合にはタンニンなめしではなくクロームなめしで処理したベージュ系の革を使用するのが良いでしょう。いずれ経年劣化は起こるものの、美しいベージュ色を維持して愛用することができます。コンビなめしや染料仕上げの革の場合は微量でもタンニンが含まれているため経年変化をするので知っておくと自分の好みの革を見つけるきっかけになります!

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掲載元

LAST Drip Designs co.,Ltd

この記事を書いた人

Written by LDDs writer X

ラストドリップデザインズの作品・世界観を客観的な視点で紹介したり、オススメ情報や豆知識など幅広くライティングしています。LAST Drip DesignsのライターXです。記事を読んで頂きありがとうございました!

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