ヌメ革の最大の特徴とも言えるのが、使い込むほどに味わい深く変化していく「エイジング」です。ところが「エイジングを楽しみにしていたのに、なんだか汚い・・・」とがっかりした経験のある方もいるのではないでしょうか。この記事では、ヌメ革の「汚い印象を与えるエイジング」の特徴や、綺麗にエイジングさせる方法について紹介します。ヌメ革のエイジングに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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【ヌメ革】汚いエイジングの特徴は？

まずは、ヌメ革の汚いエイジングの特徴を見ていきましょう。

汚れが付いている

傷が付くことや、革そのものの色が変化することは味のあるエイジングだと言えますが、表面に汚れが付いて変色しているのは美しいエイジングとは言えません。ホコリなどの汚れはお手入れで落とし、清潔に保つ必要があります。特に食べ物や手垢などが付着していると周囲からも汚く見えてしまうため、食事のあとなどは手を洗ったり吹き上げてから触るよう心がけると良いでしょう。

色ムラがある

ヌメ革は、日焼けや使い方によって一部のみ色変化・エイジングが進み、色ムラができることがあります。場所によっては色が濃く一部は色が明るい状態というのは、気にしない方やひとつの表情として楽しむという方もいるものの、基本的にはあまり好まれません。全体が均一に色変化するのが理想的なのでお出かけから帰ってきてヌメ革製品を部屋に置いておく場合は日の当たらない風通しのよい場所に置いておくことをオススメします。

乾燥している

ヌメ革はもともと、どちらかと言えば乾いた質感で、お手入れしながら使い込むことでしっとりなめらかな質感に変化していきます。しかし水分や油分が不足すると乾燥し、触り心地がザラザラとして、あまり心地良いものではなくなるのです。また乾燥がひどい場合は表面に細かいひび割れができ、汚い印象になってしまう場合もあります。一度ひび割れが起きるとそこから革が裂けて使えなくなってしまうので乾燥には十分に注意しましょう。

変色している

ヌメ革のエイジングによる色変化は、基本的に明るいベージュからスタートして少しずつ茶色がかりながら色が濃くなり、最後は深みのある濃い飴色になります。そのため白や緑、赤などは本来ありえない色です。そのような変色が見られれば、何かの染料が付着している、またはカビやサビが発生している可能性があり、汚い印象を与えてしまいます。

変形している

ヌメ革アイテムはフォルムの変化もエイジングのひとつで、使っているうちに角が丸くなり、くったりと柔らかい印象になる変化も楽しめます。しかし左右非対称に歪んでいたり、留め具がつけられないほどずれていたりなどといった強い変形は、美しくないと感じられてしまう可能性が高いです。水に濡れてしまったり、湿気を多量に含んだ状態で型崩れした状態で保管をしていると水分が抜けたときに変形した状態でカタチが整ってしまうので注意しましょう。

綺麗にエイジングさせる方法

ここからは、綺麗にエイジングさせるために押さえたいポイントを3つ紹介します。

こまめに汚れを落とす

ヌメ革のアイテムは、高頻度にブラシをかけて表面の汚れを落とすことが大切。汚れがつきにくい表面加工が施されていないため、汚れがつきやすい性質なのです。しばらくブラッシングをしておらず汚れが強くなったときは、レザークリーナーを使って表面を綺麗にしましょう。

日光浴は手間をかける

速くエイジングさせるため、もしくは綺麗にエイジングさせるために、ヌメ革アイテムを日光浴させるというヌメ革特有のケア方法があります。ヌメ革のなめしに使われるタンニンは酸化すると変色するため、日光に当てるとエイジングが進んで色が濃くなるのです。しかし日の当たる場所に放置しているだけでは、色ムラや乾燥ひび割れを引き起こすことも。乾燥や直射日光が当たるのを防ぎながら、均一に日焼けするよう手間暇をかける必要があります。

正しく保管する

ヌメ革アイテムを保管するときは、通気性が良く高温多湿を避けられる日陰に置くことが大切です。湿度が高いとカビが発生し、乾燥しているとひび割れの原因に。紫外線が当たっていると日焼けが進んでしまい、また立てかけて置くなどしていると形が歪んでしまう可能性があります。変形はカバンやポケットの中にいれっぱなしにせず、きちんと保管することでも防げます。

ヌメ革の汚いエイジングを防ごう

汚い印象を与えるヌメ革のエイジングの特徴と、綺麗にエイジングさせる3つポイントを紹介しました。使い込むほどに色や形、質感が変化するのが楽しいヌメ革ですが、汚れによる色変化やいびつな変形、ガサガサと乾燥した質感などは汚い印象を与えがちです。この記事で紹介した3つのポイントを押さえながら使っていき、汚いエイジングを防ぎましょう。

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