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革製品に傷やトラ、シワが入っていると品質が悪いって本当?|本革の良さはそこにあり!生きた証を受け入れることの大切さを語ります!

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革製品の魅力と価値を深く理解するためには、単に外見の美しさにとどまらず、その背後にある本革の特徴や背景に目を向けることが重要です。

 

本記事では、一見すると「傷」や「トラ」、「シワ」といった欠点に見えるものが、実は本革の真の証であり独特の魅力を生み出していることを解説します。目次に沿って、本革製品に見られる特徴やそれが示す美しさ、そしてサステナブルな視点からの価値観を再考します。また、現代における本革製品の利用に関する新しい心構えについても語り、読者に対してこれまでの常識を改めるきっかけをお届けできたらと思っています。

 

この記事を読むことで、本革の本質的な魅力に触れ、革製品をさらに深く愛するための知識と視点を得ることができるでしょう。

 

革製品の特徴と品質

 

 

革製品はその独特の質感と耐久性から、長年にわたり多くの人々に愛されています。しかし、革にはさまざまな種類があり、その品質や特徴も多岐にわたります。特に本革には独特の魅力と特徴があり、それが製品の品質に大きな影響を与えます。この章では、本革に見られる特徴について詳しく探り、その魅力と価値を深掘りしていきます。

 

本革に見られる特徴について

本革の最大の特徴は、その自然な風合いと質感です。この風合いは、動物から採取された素材であるがゆえに自然に生じるものです。革の表面には、傷やシワ、トラ(革の表面にある縦筋)が見受けられます。これらは一見すると欠点に思えるかもしれませんが、実は本革特有の魅力です。それぞれの傷やシワは世界に一つだけのものであり、一つ一つの製品に個性を与えています。

 

また、本革は非常に丈夫で長持ちする素材です。適切な手入れをすることで、長年にわたり使い続けることができ、その過程でさらに味わいが深まります。使えば使うほど柔らかくなり、持ち主に馴染んでいくのです。耐久性に優れているため、使い捨て文化とは一線を画する、サステナブルな選択としても注目されています。

 

生きた証は本革の証明書

本革の魅力を理解する上で、もう一つ重要な点は「生きた証」が残されていることです。動物は生きている間に受ける傷やシミがあることが普通であり、それらが本革にも反映されます。これらの痕跡は、決して製品の品質を損なうものではなく、むしろ本物の証としての役割を果たします。製品として加工される際に、それらの痕跡がそのまま残ることで、より一層の魅力と価値が増すと言えるでしょう。

 

また、このような痕跡は製品の唯一無二性を保証します。同じ動物から採取された原料であっても、全く同じ表情を持つ革は存在しません。そのため、革製品は他にはない特別な一品となり得るのです。このようにして、本革製品は単なる「もの」ではなく、その動物の「生きた証」を纏った特別な存在となります。

 

総じて、本革の特徴と品質は、その素材が生き物であったことから来る自然の表情にあります。これらの特徴を理解し、受け入れることで、革製品の本当の美しさと価値を見出すことができるでしょう。次章では、さらに深く本革の美しさとその価値について探ります。

 

 

本革の美しさと価値

 

 

本革製品には、人工物にはない独特の美しさと高い価値があります。長い歴史の中で、人々は動物の皮を利用して耐久性と美しさを兼ね備えた製品を作り上げてきました。時代を超えて愛され続ける革製品の魅力は、その自然な風合いと耐久性にあります。革製品を所有することは、長く愛用し続けることが求められる特別な体験です。その体験を通じて、革の持つ独自の魅力と価値がより深く理解できるようになります。

 

傷やシミが示す本革特有の魅力

本革には、傷やシミといった特徴がつきものです。これらは一見すると製品の欠陥のように思われがちですが、実際には本革の魅力を引き立てる要素となります。この傷やシミは、動物が生きていた証であり、その動物がどのような環境で育ったかを物語るものです。それぞれの傷やシミが唯一無二のストーリーを持ち、製品一つ一つが異なる個性を持っています。これが本革の醍醐味であり、工場生産の合成皮革には決して真似のできない点です。

 

例えば、牧草地で過ごした牛には草の擦れ跡が、野外で飼育された羊には小さな虫刺されの跡が残ります。購入者がこれらの傷やシミを理解し、受け入れることで、革製品は単なる物質以上の価値を持つことになります。手入れをしながら使い続けることで、その傷やシミは美しいパティーナ、またはエイジングと呼ばれる(経年変化)により、更に唯一無二の風合いと風格を醸し出します。

 

シワやトラがあるからこその自然な風合い

本革にはシワやトラ(革の表面に見られるランダムな模様)も存在します。これらもまた、本革の魅力を際立たせる要因です。シワやトラは革が自然素材であることの証であり、その動物がどのように生活していたのかを反映しています。人工的な素材では再現できないこの自然な風合いが、革製品の価値を高めています。

 

シワは特定の部位に集中して現れることが多く、動物の関節部分や首周りに特に顕著です。これらの部位は特に革本来の表情が強く出る場所です。熟練の職人であれば、その荒々しさを含め、1つの作品としてまとまりある革製品を生み出すことができます。トラは革の表面に独特の模様を生み出し、これが動物ごとの唯一無二の特徴をもたらします。このトラ模様のある革を使うことで、製品に一層の高級感と個性をもたらすことができます。

 

本革製品を選ぶ際には、これらのシワやトラを楽しむ心構えが重要です。完璧な表面を求めるのではなく、その「不完全さこそが本革の本質」であり「自然な美しさを引き出すポイント」であることを理解することが求められます。本革製品を手にすることで、その特有の風合いや香りを楽しみ、使えば使うほど愛着がわいてくるのです。これこそが、本革の持つ本当の価値です。

 

 

生きた証を受け入れる心構え

 

 

革製品は、その独自の質感と風合いで多くの人々に愛されています。しかし、革製品を正しく理解し、価値を受け入れるためには、革の原点を理解することが何より大切です。特に、本革には生きていた頃の傷やトラが特徴として現れます。それらの自然な跡をどのように受け入れるべきかを考えることが、今後の革製品を楽しむ第一歩となります。

 

生きた証としての傷やトラ

本革に見られる傷やトラは動物が生きていた証です。これらの跡は、動物が草むらを歩いたり、他の動物と交錯したりした際にできたものです。このような傷やトラがあるからこそ、革製品には他の素材にはない独特の魅力が生まれます。購入時に完璧を求めるのではなく、こうした自然な特徴を理解し、受け入れることが何より大切です。

 

キズを避けて作るほど、廃棄も増える

キズやトラの無い完璧な革を求めれば求めるほど、それに適合する部分が限られてきます。結果として、使える部分が少なくなり、多くの革が廃棄されてしまいます。

 

現代において、「良い革」としての理解が、”キズやトラシワのない均整のとれた革”であると思われているために、実際に廃棄されている革は製品として作り上げるために裁断した革の量を超えています。これが現実として起こっているため、問題視されています。非常に美しい一枚の製品を作るためには、多くの素材を無駄にすることにもつながるのです。この無駄を避けるためにも、革製品の自然な特徴を受け入れることが重要です。

 

傷がないのが当たり前を続けた未来に革は存在しない

傷やトラの無い完璧な革製品を常に求めることは、長期的には革産業そのものの存続を危うくします。過剰な要求が鞣し業者や製作所にプレッシャーをかけ、コスト増加や廃棄物の増加をもたらします。これにより、革製品の価格が上昇し、手に入れにくくなり、最終的には本革の需要が減少してしまう可能性を多いに秘めています。

 

サステナブルな未来のために、改める革への常識

私たちが革製品に対する見方を変え、自然な傷やトラを受け入れることは、サステナブルな未来への一歩となります。過剰な選別をやめ、1枚の革から最大限に製品を作ることが正しいと理解することが何より大切です。資源の無駄を減らし、環境負荷も軽減します。さらに、革製品の持つ本来の魅力を多くの人々に正しく理解してもらうことで、より健全で持続可能な革産業を築くことが可能になります。

 

 

まとめ

 

 

革製品の魅力とその価値について、本記事では様々な側面から詳しく解説しました。まず、本革の特徴と品質について考察し、本革に見られる自然な傷やシミが独特の美しさと価値を持つことを認識しました。さらに、革の風合いや経年変化についても触れ、人間の肌同様にシワやトラなどが加わることによって、革製品が持つ個性や魅力を深めていく過程を紹介しました。

 

また、革製品を受け入れる際の心構えも重要です。傷やトラが革製品の品質を示しており、それを避けると自然な資源の浪費を招くこと、さらにはサステナブルな未来のために革への常識を再考する必要性についても論じました。現代の消費者文化では、完璧さが求められることが多いですが、それが必ずしも資源の有効活用や環境保護と一致するわけではありません。

 

革製品は、使えば使うほどに味わいが増し、その製品の歴史や利用者の個性が反映されるものであることを、再度強調します。質の高い革製品は長く使用することができ、その耐久性と朽ちない魅力により、世代を超えて受け継がれることも少なくありません。こうした視点から、革製品の選び方や使用方法についても、長期的な視点で見直すことが必要です。

 

今後のサステナブルな未来を見据えるならば、革製品に求められる今までの常識による「完璧さ」から解放され、自然そのものが持つ美しさをより一層受け入れる心構えが重要です。これにより、資源の無駄を抑え、より環境に優しい選択ができるでしょう。そのためには、革製品の利用者自身がその価値を理解し、どのようなケアが必要かを学ぶことが欠かせません。

 

本記事の内容を通じて、革製品の美しさと価値、さらに日常の中でそれをどのように受け入れ、活用すべきかについて多角的に考察しました。革そのものが持つ自然の美を尊重し、傷やシワなどを含めた全体を楽しむことが、真に革製品を楽しむための鍵となります。革製品が持つ魅力を最大限に引き出し、長く愛用することで、サステナブルな未来に貢献していきましょう。

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掲載元

LAST Drip Designs co.,Ltd

この記事を書いた人

Takahiro Ikeda

ご覧頂きありがとうございます!LAST Drip Designs(ラストドリップデザインズ)の店長 池田 です。BLOG CONTENTでは「こだわり、想い」など発信しております!

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